テポドン2はその射程距離(6,400km)からして米国向けと考えられるから、直接的には
日本への脅威にはならないっぽいです。
日本への脅威と言うなら、
既に在日米軍基地および自衛隊基地、原子力発電所、エネルギー基地、もしくは都市部などに向けて100基
程度が配備されているノドンの心配をしたほうがいいかもしれません。
ただしそのノドンも弾頭は1t程度
で、退役したF-1支援戦闘機1機分のペイロードにも満たないですし、命中率もCEP2,000-4,000m(※)と低いので、
仮に若狭湾の原発を狙うとしても核弾頭でも搭載しない限り破壊は難しそうです。
幸い今のところ北朝鮮の核開発は、
テポドンに搭載できるような核弾頭の小型化までは至っていないとのことです。
※CEP(Circular Error Probability):主に弾道ミサイルの命中率を示す用語で、放たれたミサイルの半数が
着弾する円形のエリアを目標からの半径で表す。つまり数値が小さい程そのミサイルの精度が高いことになる。
ノドンのCEPを3,000mとすれば、100発放った内半数の50発
が目標から3,000m以内に着弾することを意味する。
ちなみにアメリカのICBM
LGM-118A"Peacekeeper"(既に退役)は射程10,900km以上、CEPは120m。