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オールバニ級ミサイル巡洋艦
Albany class guided missile cruiser
オールバニ級はバルチモア級およびびオレゴンシティー級重巡洋艦という第二次世界大戦時の
重巡洋艦から改修されたアメリカ海軍のミサイル巡洋艦である。
ミサイル巡洋艦への改修作業は原型を留めないほど徹底的に行われ、
重巡洋艦時のすべての上部構造物や兵装の撤去から内装の多くまでにも及んでいる。
多数のレーダーアンテナや電子機器を広範囲にわたって装備するために非常に高い上部構造物を新たに 設け、タロス長距離ミサイルの発射機と弾倉を船体の全部と後部に、より小規模のターターミサイルシステムを 両舷に設置し、アスロック対潜ロケットランチャーを船体中央に設けた。
このようにしてかつて重巡洋艦だったCA−123オールバニ、 CA−136シカゴ、CA−74コロンバスの3隻は 外見から能力に至るまで徹底的に刷新され、ミサイル巡洋艦として新たに誕生したのである。
なお当初の計画ではCA−124ロチェスター、CA−130ブレマートンの2隻が更に改修される予定だった がキャンセルされている。
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Specifications | ||
排水量 | 17,200t(基準) 18,900t(満載) | |
全長 | 205.4 m | |
全幅 | 21.6 m | |
最高速度 | 32kt | |
動力装置 | 蒸気タービン、ボイラ4基4軸、120,000馬力 | |
武装 |
RIM-8タロス連装ミサイルランチャー2基 (装弾数104) RIM-24ターター連装ミサイルランチャー2基 (装弾数84) Mk-16アスロック八連装ランチャー1基 5インチ連装砲1基 Mk-32三連装魚雷発射管2基 |
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乗員 | 1272名 | |
同型艦 |
CG-10/CA-123オールバニー CG-11/CA-136シカゴ CG-12/CA-74コロンバス |
上の写真ですが決して上下方向に伸びているわけではありません。
魔改造と言えばイスラエル製戦車や日本の扶桑型戦艦などがまず思い出されますが、 オールバニー級を見るとアメリカも海の分野では相当なものだったことがわかります。 レシプロからジェットへ、大砲からミサイルへと遷移する過渡期に生まれた兵器はみな 味があっておもしろいです。