アウダーチェ級駆逐艦

Audace class destroyer

「アウダーチェ」、「アルディート」の２隻からなるアウダーチェ級駆逐艦は冷戦時代に建造されたイタリア海軍の誘導ミサイル駆逐艦である。 前級の インパヴィド級駆逐艦の改良型で、エリアディフェンスを行うことを目的とすると同時に火砲を多数搭載しているのが特徴だ。

アウダーチェ級駆逐艦は同時期のアメリカ製のレーダーやソナーを搭載しているが、魚雷や搭載ヘリ、艦載砲などにはイタリア国産で 当時最新のものも多く採り入れられている。

竣工時アウダーチェ級は２門の１２７ｍｍ単装砲を前甲板に２基、７６ｍｍ単装速射砲を艦体中央部の両舷にそれぞれ２基ずつ計４門を搭載するという重武装を 誇っていた。
このオート・メラーラ社製１２７ｍｍ砲は対空戦闘なら７ｋｍ、対艦戦闘ならば２３ｋｍの有効射程距離を持つ。
２門の１２７ｍｍ単装砲のうち後方のＢ砲塔は１９８８年から１９８９年にかけて行われた近代化改装で、８連装アスピーデ艦対空ミサイル・ランチャーに置き換えられている。
またこのときの改装でオトマート対艦ミサイルランチャーや、スタンダードＳＭ−１ＭＲ艦対空ミサイル用のＭｋ１３ランチャーも増設された。

アウダーチェとアルディートはレバノン危機や湾岸戦争に参加したが、両艦とも２００５年に退役している。

関連ページ

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