M1エイブラムス主力戦車

M1 Abrams main battle tank

M1エイブラムス主力戦車

クレイトン・エイブラムス陸軍大将(Creighton Williams Abrams Jr.)の名を冠したM1エイブラムスは、 アメリカ陸軍・海兵隊および、一部のアメリカ同盟諸国が装備する代表的な 第三世代主力戦車である。
湾岸戦争、イラク戦争に 参加しイラク陸軍との戦闘で活躍したM1は、現在も多数がイラク国内に駐留しており、治安維持活動に 使用されている。

M1の設計は米ジェネラル・ダイナミクス社により行われ、最初のプロトタイプとして知られる XM1が1976年に評価試験を開始し、1980年には量産型が軍に配備された。
強力な1,500馬力ガスタービンエンジンを採用しているのが特徴で、60トン以上もある巨体にもかかわらず 72km/h近い最高速度を得ている。ガスタービンエンジンは燃費が悪いのが欠点だが、1,885リッター もの燃料を搭載し、約442.6km走行することが可能だ。

M1A1

M1の初期型では主砲に105mmライフル砲を搭載していたが、 後に改良版のM1A1ではより強力なドイツラインメタル社製120mm滑腔砲に 換装されている。
120mm砲は、レーザー測距儀や熱映像装置、デジタル弾道計算機により昼夜を問わず 高い精度で射撃する ことができる。
このM1A1には主砲の強化の他、対NBC兵器防御装置の設置や、サスペンションの改良、 新型砲塔の採用、複合装甲による防御力の強化など様々な改良が盛り込まれた。

M1A1が初めて実戦に投入されたのは 1991年の湾岸戦争で、合計1,848両のM1A1がサウジアラビア に展開した。当時イラクが装備していた戦車は旧ソ連製のT−55やT−62、T−72 などだが、M1A1は一連の地上戦で近代的な測距装置や暗視装置を持たないこれらの戦車を圧倒した。
M1A1の戦闘による損害は18両で、その内9両は修復可能なダメージだった。これら損害の原因は主に 地雷によるものだった。

M1A2

M1A1が持つすべての特徴に加え、更なる追加装備で強化したのがM1A2だ。M1A2には 車長用サーマルスコープ、自己位置特定装置が装備され、装甲は劣化ウランのプレートの採用で さらに強固なものとなった。重量も70トン近くに至っている。
M1A1からの改修点は多数あるが、その中でも重要なのが、デジタルデータバスとラジオインターフェイス を装備したことで、同じ戦場にいるM1A2同士で情報の共有が可能になった点だ。 これにより集団戦において非常に 有利になるとされている。
このM1A2の登場により旧式となったM1およびM1A1も順次M1A2への改修が進められている。

M1A2 TUSK 現在は市街地および都市環境下での戦闘に対応した装備の開発が進行している。 TUSK(Tank Urban Survival Kit)と呼ばれるこの装備には 遠隔操作式にした車載機銃や、サイドスカートに装着するリアクティブアーマー(爆発反応装甲) などが盛り込まれている。
これらの装備は、イラクの治安維持活動などで、 イスラム過激派による至近距離からの襲撃を想定したものと思われる。

関連動画

M1 Abrams Tank In Action(YouTube)
PV仕立てのビデオクリップです。
Specifications

M1/IPM1M1A1M1A2
重量 60t 63t 69.54t
全長(砲身含む) 9.77m 9.83m
全幅 3.65 m 3.67 m
全高 2.38 m
路上最高速度 72.4 km 67.6 km
不正地最高速度 48.3 km
航続距離 442.6 km 426.5 km
超堤高 1.25 m 1.07 m
エンジン AGT-1500 ガスタービンエンジン(1,500馬力)
主砲 105mm M68A1 ライフル砲 120mm M256 滑腔砲
副武装 車長用12.6 mm機関砲×1
装填手用7.62 mm M240機関銃×1
7.62 mm M240 同軸機関銃×1
乗員 4名(車長、砲手、装填手、操縦手)

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