デモイン級重巡洋艦

Des Moines class heavy cruiser

デモイン級重巡洋艦CA-139セイラム

1948年から1949年にかけて 計3隻が竣工したデモイン級重巡洋艦はアメリカ海軍が建造した最後の重巡洋艦であり、且つ 重巡洋艦というカテゴリーでは史上最大の軍艦で、満載排水量は約21,000トンにも達していた。

デモイン級重巡洋艦はアメリカ海軍では初となる自動装填装置を持つ 新型の8インチ砲Mk16を搭載することを念頭に設計された。
この新型8インチ速射砲は、それまでバルティモア級重巡などが搭載していた8インチ砲Mk12およびMk15 に比べ3倍の発射速度(10発/分)を持ち、重量152kgのスーパーヘビーシェル超重量弾との組み合わせは、デモイン級を 史上最強の砲撃力を持つ重巡洋艦たらしめていた。

建造された3隻のデモイン級重巡洋艦はいずれも第二次大戦後に竣工したためあまり活躍の場がなく、また 程なくしてミサイルの時代が到来しため、旧来の砲撃をメインとする本級はその存在価値を減じつつ退役 したが、重巡洋艦という艦種の頂点を極めた艦として特筆すべき存在であった。
退役した本級だが、CA−134デ・モインはフィラデルフィア海軍工廠で保管されており 、CA−139セイラムはマサチューセッツ州 クインシーにて記念艦として余生を送っている。

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Googleマップにてデモインとセイラムを見ることができます。
Specifications
排水量 19,500t(基準)、20,933t(満載)
全長 218.2m
全幅 23.32m
最高速度 33.5kt
航続距離 10,500海里(15kt)
動力装置 タービン2基4軸,120,000馬力
武装 8インチ三連装砲Mk16、3基
5インチ連装砲Mk12、6基
50口径76mm連装砲Mk27/33、12基
20mm連装機関砲6基(1947年に撤去)
装甲 舷側装甲101.6〜152.4mm
甲板装甲88.9mm
砲塔50.8〜203.2mm
バーベット160mm
司令塔101.6〜165.1mm
航空艤装 ヘリコプター1機
乗員 1668名
同型艦 CA-134デ・モイン
CA-139セイラム
CA-148ニューポート・ニューズ

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