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艦上攻撃機「流星」
Aichi B7A2 "Grace"
連合軍に「グレイス/Grace」のコードネームで呼ばれた愛知B7A2流星は、第二次大戦中に日本が開発した
最大の艦上攻撃機である。
3.5メートル
に及ぶ大きなプロペラに地面とのクリアランスを与えるために採用された逆ガル翼は、グレイスというコードネームを
体現するかのような優美さを誇っており、ハ四五「誉」エンジンが生み出す1,825馬力の出力は零戦に匹敵する速度と運動性能を流星に
もたらした。
水平爆撃、雷撃に加えて急降下爆撃をもこなす事が可能な 流星は、それまで海軍で使用されていた艦上爆撃機「彗星」や艦上攻撃機「天山」に替わる新鋭機として 海軍の主力になるはずだったが、エンジントラブルや設計変更による量産化の遅延と、1944年12月7日に起きた 東南海地震による生産工場の壊滅が それを阻んだ。
流星は1945年3月海軍に制式採用されたが、既に流星を運用できる航空母艦は
すべて沈められており、陸上基地から運用する他はなかった。
流星改の生産数は愛知飛行機の80機と、空技廠の25機のわずか105機のみだった。
如何に高性能機と言えどもこれだけの機数で悪化した戦局は如何ともし難く、また満足に
操縦出来るパイロットも既になかったため、流星改の殆どは終戦までに神風攻撃に使用され散って行った。
現在流星は、スミソニアン博物館に1機のみが保管されており、レストアを待っている状態にある。この 流星は、同じ愛知飛行機製である晴嵐をレストアする際に参考になったという。
関連ページ
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- 流星と同時期に開発されたアメリカの艦上攻撃機です。
Specifications | |
用途 | 艦上攻撃機 |
エンジン | 中島 「誉」一二型 空冷複列星形18気筒エンジン(1,825馬力) |
全長 | 11.5 m |
全幅 | 14.4 m |
全高 | 4.1 m |
翼面積 | 35.40u |
最大速度 | 543 km/h |
実用上昇限度 | 8,950 m |
重量 | 3,810kg(乾燥重量) 5,700 kg(全備重量) |
航続距離 | 1,850 km |
武装 |
20mm機関砲×2 7.92mmもしくは13mm旋回機銃×1 800kg爆弾または800kg航空魚雷×1もしくは250kg爆弾×2 |
乗員 | 2名 |
生産数 | 114機(試作機9機含む) |