あきづき型護衛艦(19DD)

Akizuki class destroyer / 19DD

19DD
(c)防衛省

海上自衛隊が建造中のあきづき型護衛艦は、たかなみ型護衛艦 に続く汎用護衛艦である。
平成19年度予算で建造されている汎用護衛艦(DD)のため、19DD(ひときゅうディーディー)や、排水量の計画値から5,000トン型 護衛艦とも呼ばれる。
1番艦の19DDは2009年に三菱重工長崎造船所で起工され、2010年10月13日に進水し「あきづき」と命名された。 あきづきは2012年に就役する予定である。

あきづき型護衛艦は、護衛艦部隊の防空重視グループであるイージス艦が弾道ミサイルの警戒及び対処に従事している際に、 航空機、潜水艦、水上艦艇等による攻撃から防護する等の機能を有する護衛艦として計画されている。

現在海上自衛隊において、BMD(弾道ミサイル防衛)は専用の改修を受けたこんごう型イージス護衛艦4隻を中枢とする 防空重視グループ(こんごう型DDG1隻、DD3隻で構成)が行うことになっている。
こんごう型護衛艦については、弾道ミサイル警戒及び対処に専念させる必要があるが、弾道ミサイルを撃つ側としてはその 障壁となるこんごう型護衛艦を排除しようとするため、攻撃に晒されることが予想される。
このためDD(汎用護衛艦)がイージス艦の護衛にあたる必要があるが、既存のDDのSAMシステムは自艦防空のためのもの であり、その対空能力は限定的であるため、自艦防空に加え、イージス艦を敵の脅威から守るための機能を保有する性能向上型の 汎用護衛艦として整備されたのがあきづき型護衛艦である。

この機能を得るために、あきづき型護衛艦の防空システムにはひゅうが型護衛艦 にも搭載された新型のFCS−3が採用され、たかなみ型護衛艦に比べ防空能力の強化が図られている。

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あきづき型護衛艦はたかなみ型に続く汎用護衛艦ですが、たかなみ型が前級のむらさめ型護衛艦のマイナーチェンジであることを考えると、じつに17年ぶりのフルモデルチェンジになります。
ただ予算の都合上導入が見送られた試みも多くあり、 17年ぶりというわりには外見的にはむらさめ・たかなみとあまり相違なく、保守的な印象を受けます。

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関連項目

秋月型駆逐艦
「あきづき」の名を冠した日本海軍秋月型駆逐艦です。
主砲に長10サンチ高角砲を搭載し、あきづきと同様に防空能力の高い艦でした。

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Specifications
排水量 5,000t(基準)
全長 150.5m
全幅 18.3m
最高速度 30kt以上
機関 ガスタービン4基 COGAG、2軸
出力
武装 Mk41VLS 1基(32セル)
90式SSM4連発射筒2基
62口径127mm単装砲1基
20mmCIWS 2基
3連装短魚雷発射管2基
搭載機 SH−60K哨戒ヘリ1〜2機搭載可能
乗員 約200名
同型艦 4隻が建造予定(DD−115あきづき、DD−116てるづき(20DD)、21DD、22DD)
コスト 約750億円

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