あたご型護衛艦

Atago class destroyer

DDG-177「あたご」

あたご型護衛艦は平成14年度と15年度予算にて各1隻が建造されたイージス艦で、 第2世代のDDG「たちかぜ」と「あさかぜ」の代艦である。

満載排水量は10,000トンに達し、現在建造中の ひゅうが型護衛艦 を除けば海上自衛隊最大の護衛艦でもある。

1番艦DDG−177「あたご」は2007年3月に竣工し、舞鶴を母港とする第3護衛隊群・第63護衛隊に配属されている。 2番艦DDG−178「あしがら」も2008年3月に竣工が予定されており、海上自衛隊は4隻のこんごう型護衛艦にあたご型2 隻を加え、計6 隻のイージス艦を保有することになる。

あたご型護衛艦は基本的にはこんごう型の発展型だが、ヘリコプター1機分の格納庫が新設され、平面で構成されたマストの 採用をはじめ煙突や上部構造物に鋭いエッジが設けられる等、船体各所に本格的なステルス対策が盛り込まれた。

艦橋の4面にSPY−1D(V)フェイズド・アレイ・レーダーが装着されている点はこんごう型護衛艦と同様だが、あたご型では 新設されたヘリ格納庫をクリアしてレーダーの射界を得る必要から、後方向きの2基は半デッキ高い位置に装着されている。

またイージスシステムは、最新バージョンであるベースライン7で、海上自衛隊艦隊防空システムの中核としての活躍が期待されている。

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建造中のDDG−178「あしがら」が写っています。
Specifications
排水量 7,700 t(基準) 10,000t(満載)
全長 165.0 m
全幅 21.0 m
最高速度 30 kt
機関 ガスタービン4基:COGAG、2軸
出力 100,000馬力)
武装 Mk41VLS 2基(前部64セル・後部32セル)
90式SSM4連発射筒2基
127mm単装砲1基
20mmCIWS 2基
3連装短魚雷発射管2基
搭載機 SH-60K対潜ヘリ1機搭載可能(固有の搭載機はなし)
乗員 300名
同型艦 DDG-177「あたご」 DDG178「あしがら」
コスト 約1,400億円

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