J−20(殲20)

Chengdu J-20 prototype stealth fighter

J-20戦闘機

J−20は成都飛機工業公司が中国人民解放軍空軍向けに開発中のステルス戦闘機である。
2010年12月に成都飛機設計研究所の飛行場で高速タキシング試験中の画像がネット上に流出し、 その形状が明らかになった。

中国がステルス戦闘機を開発しているという事実は、1990年代後半から始まったステルス戦闘機開発計画「J−XX」という かたちで知られていたが、J−20はその計画から生み出された機体のひとつである。
J−20は2010年末までに試作機2機(#2001−01、#2001−02)の製造が確認されている。

J-20フロントビュー J−20は単座・双発の機体で、ロシアのスホイT−50やアメリカのロッキード・マーティン F−22ラプターよりも大き目のようだ。
ジェーンズのビル・スウィートマンの試算 によると、全長約75フィート(23メートル)、翼長45フィート(14メートル)以上で、そこから推測できる離陸重量は機内への搭載のみで75,000〜80,000ポンド (34,000〜36,000キログラム)とのことだ。

J−20は主翼のデルタ翼の前方にカナード(前翼)を設けるというJ−10(殲10)戦闘機 と同様の方式を採用しており、外側に傾けられた全遊動式の垂直尾翼に、より小さなベントラルフィンを備えている。

エンジンはロシアによって提供された推力32,000ポンドのサトゥールン117Sが2基搭載されているものと思われるが、中国の情報筋によると量産型では TVC(Thrust Vectoring Controlled=推力偏向)ノズルを取り付けた中国産渦扇WS−10 クラスのターボファンエンジンが搭載されるとしている。

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実際の性能はまだまだベールに包まれたままですが、 ステルス性を想起させる濃灰色の機体からは今までの中国製戦闘機には 見られなかった精悍な印象を受けます。
正面からのシルエットはF−22にそっくりですね。

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J−20(殲−20)初飛行動画
J−20の飛行試験の模様が収められた動画です。
Specifications(推定)
用途 試作ステルス戦闘機
エンジン リュールカ・サトゥールン117S
全長 23m
全幅 14m
全高 n/a
最大速度 n/a
実用上昇限度 n/a
最大離陸重量 34,000〜36,000kg
レーダー Type 1475/KLJ
武装 n/a
乗員 1名
初飛行 2011年1月

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