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Black Hope

- ブラック・ホープ -

ジョーヘン参加が光る!
タイトルから黒人であるケニーのアイデンティティーが感じられるこのアルバムは、 3曲でジョー・ヘンダーソンとの共演が楽しめます。
ジョー・ヘンダーソンもケニーと同じく個性的なプレイヤーですが、このアクの強いもの同士の組み合わせは非常に「濃い」!です。 スタンダードナンバーであるBye Bye Blackbirdを除くすべての曲がケニー自身の手によるものです。どの曲も個性的で聴き応え十分

01.Tacit Dance

ジョー・ヘンダーソンとのアンサンブルがかっこいいモーダルなナンバー。ライブの一曲目なんかに演奏すると盛り上がりそうです。

02.Spanish-Go-Round

バリバリ吹きまくるだけがケニーの魅力ではない!ということを再確認できる曲。哀愁のただようメロディーが印象的な綺麗な曲です。

03.Computer"G"

トリッキーなメロディーのFブルース。本作品の目玉のひとつ、ジョー・ヘンダーソンとのサックスバトルが思う存分堪能できる曲です。個性派どうしのサックスの掛け合いはとても面白い!ちなみにこの曲はケニーのマイナー作品、「Garrett5」にも収録されていました。

04.Van Gogh's Left Ear

なんともおどろおどろしいタイトルの曲。ここでのケニーはソプラノサックスを吹いていますが、甲高いソプラノの音色が耳を自ら切り落としたゴッホの叫びにも聞こえてきます。

07.Jackie & The Bean Stalk

ケニーお得意の高速マイナーブルースです。この手の曲でのケニーはまさに水を得た魚。縦横無尽に吹いています。ケニー・カークランドのソロもいい!

11.Bye Bye Blackbird

ミディアムテンポで演奏されることの多いバイバイブラックバードですが、ここではとんでもなく速いテンポで演奏されています。最初に聴いたときはあまりのせわしなさに吹き出してしまいました。こういった高速テンポでの吹きっぷりがいかにもケニーらしくて最高!ケニーの後に続くジョーヘンのソロも聞きものです。

12.Last Sax

珍しくアルトサックスの無伴奏ソロでこのアルバムは閉じられます。ブルージーかつソウルフルに歌い上げています。
Songlist
01.Tacit Dance
02.Spanish-Go-Round
03.Computer"G"
04.Van Gogh's Left Ear
05.Black Hope
06.Jackie & The Bean Stalk
07.Run Run Shaw
08.2 Step
09.Bone Bop
10.Books and Toys
11.Bye Bye Blackbird
12.Last Sax

Personel
Kenny Garrett(as)
Joe Henderson(ts)
Kenny Kirkland(pf)
Charnett Moffett(ba)
Don Alias(perc)
Brian Blade(dr)etc.