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DREYFUS NIGHT IN PARIS

- ドレフュス・ナイト -

異色の組み合わせによるセッション!
マーカス・ミラー、ミシェル・ペトルチアーニ、ケニー・ギャレット、 ビレリ・ラグレーン、レニー・ホワイトという実力派プレイヤーが 一同に会し1994年パリで行われたライブ演奏です。 ケニーとマーカスの組み合わせはよくありますが、二人ともミシェル・ペトルチアーニ との共演は初めてではないでしょうか。 フュージョン畑のマーカスミラーに、ジャズがメインフィールドのペトルチアーニ 、ケニーは・・・まぁ何でも演奏していますが(笑)、そういった普段異なるジャンルで活躍している 者同士の共演が楽しめるアルバムです。

01.Tutu

晩年のマイルス・デイビスがよく演奏していたマーカス・ミラー作の曲。
タイトルのTutuとは国連平和賞を受賞した南アフリカのデズモンド・ツツ大司教を指します。 マーカスのスラップベースが生み出す重たいグルーヴが心地よいです。 ケニーはソプラノサックスを演奏していますが、火を噴いたようなケニー節が炸裂しています。 ケニーのサックスと共にバンド全体が盛り上がっていく様が熱い!マイルスのステージでこの曲を演奏するときは必ずマイルスとケニーのフレーズの掛け合いがフィーチャーされていましたが、そういった意味でケニーにとってもTutuは思い深い曲なのではないでしょうか。

02.The King is Gone

マーカス・ミラー作曲。"King"とはあのジャズの帝王、マイルス・デイビスのこと。マイルスへの鎮魂歌だけあって厳かな雰囲気があります。 ソロパートはマイナーブルース進行を元にしているようです。こういうジャズっぽい曲はミシェル・ペトルチアーニの得意分野でしょう。 まぁこの辺りのミュージシャンならばどんなジャンルでも難なくこなせる実力を持っていますし、 ミシェル・ペトルチアーニもジャズピアニストにしてはエレクトリックを取り入れたり等守備範囲が広いので得手不得手とかはあまり関係ないのかもしれません(;^_^)
ちなみに曲の冒頭とエンディングに出てくるバスクラリネットはマーカス・ミラーが吹いています。

03.Looking Up

ミシェル・ペトルチアーニの名曲!!
なんと言ってよいのか、躍動感、生命への賛歌、生きることの喜びに溢れている非常に感動的な曲です。 アルバムのライナーノーツにも書いてありましたが、まさにこれはミシェル版の「上を向いて歩こう」なんだと思います。 何度でも聴き返したくなり、聴くたびに感動があり元気になれる・・・そんな曲です。 レニー・ホワイトのブラシは小気味よくリズムを刻み、マーカス・ミラーのスラップベースは躍動感を与え、ミシェル・ペトルチアーニのピアノはどこまでも饒舌で元気がよく、ビレリ・ラグレーンのギターは洒落たバッキングで花を添えており、そしてソロの一番手をとるケニーのサックスはよく歌っており、とにかくもうオマエラみんな最高だぜー!!と叫びたくなること請け合いです。
■ミシェル・ペトルチアーニ(Michel Petrucciani)
ミシェル・ペトルチアーニは先天性の骨疾患で身長が1メートルしかなく、ピアノを弾くにしてもかなり不自由そうな体つきをしていますが、そこから出てくる音からはそんなハンデなど微塵も感じさせない程力強く、躍動感に満ち溢れています。 ペトルチアーニは残念ながら1999年に肺炎のため36歳の若さで亡くなりましたが、ハンデをものともしなかった彼の生き様は今でも残された作品から聴いてとれることができます。
■Songlist
01.Tutu
02.The King is Gone
03.Looking Up
■Personel
Kenny Garrett(as)
Bireli Lagrene(gt)
Michel Petrucciani(pf)
Marcus Miller(ba)
Lenny White(dr)

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