K.G.Maniax!!
The Cutting Edge of Jazz Saxophone
Simply Said |
- シンプリー・セッド - |
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ケニーGではありません(笑)!
前作までのハードな内容からうって変わって非常に聴きやすいアルバムに仕上がっています。
そのためかファンの間でも賛否両論を巻き起こしましたアルバムでもあります。
曲はシェドリックミッチェル作曲の Words Can't Expressを除きすべてギャレットの手によるもの。 曲調もジャズ、ファンク、ボサノバ、バラード、果てはラップ(スポークンワーズ) と、何でもありの状態です。
マーカスミラー、パットメセニーというビッグネームがゲストで参加していますが、マーカスのベースはともかくメセニーは注意して聴かないと分からないくらい影が薄いです。 なんでも単に2人はケニーの友人だから軽いノリで参加を引き受けたとか。なんて豪華な!
さて全体的にメロディアスでしっとりとした曲が多いこのアルバムですが、やはり我慢できなかったのでしょうかアルバム後半Organized Colorsと3rd Quadrant でいつものギャレットに戻ってます。これはまぁご愛敬でしょうか(笑)
コアなジャズファンからはいろいろ言われているアルバムですが、いわゆるジャズの枠に囚われず様々な要素を取り入れたギャレットの姿勢は好感が持てるし、何よりも曲の美しさが傑出しているので広くお薦めできるアルバムです。
01.G.T.D.S.
マーカスミラーのベースとそれに絡むシェドリックミッチェルのオルガンがカッコイイファンクナンバー。リズムがやや変則的で最初変拍子かと思いましたが、ときおり2拍目のウラに入るスネアドラムがそう聞こえさせるだけで実際は4/4になってます。
ギャレットのリズムを強調した独特のフレーズがいかにも彼らしい。
いい意味で肩の力が抜けた演奏に仕上がっています。
02.Charlie Brown Goes To South Africa
シェドリックミッチェルのピアノが最高!!(*´Д`*)
この人はほんとうに綺麗なピアノを弾きますね。そして大きく歌い上げるギャレットのサックスがスケールの大きさを感じさせます。タイトルにもあるようにまるでアフリカの大地が思い浮かぶかのようです。 シンプルできれいなテーマもいいですが、ミッチェルのピアノソロが静かに盛り上がりギャレットのソロに引き継ぐ3:25前後あたりもたまりません。 しかしこのタイトル・・・ケニーはスヌーピー好きなんでしょうかね(;^ω^)??
この人はほんとうに綺麗なピアノを弾きますね。そして大きく歌い上げるギャレットのサックスがスケールの大きさを感じさせます。タイトルにもあるようにまるでアフリカの大地が思い浮かぶかのようです。 シンプルできれいなテーマもいいですが、ミッチェルのピアノソロが静かに盛り上がりギャレットのソロに引き継ぐ3:25前後あたりもたまりません。 しかしこのタイトル・・・ケニーはスヌーピー好きなんでしょうかね(;^ω^)??
03.Delta Bali Blues
矢野顕子の歌に触発されて、インドネシアのペロッグ音階とアメリカ南部のデルタブルースの要素を融合させて作られた曲(ギャレット談)。
沖縄音階にも似た響きをもつインドネシアの音階を取り入れたある種素朴なメロディーをギャレットのソプラノサックスが美しく奏でます。
06.Back Where You Started
珍しくラップがフィーチャーされた幻想的な曲です(ギャレット曰くこれはラップではなくスポークンワーズだとのことですが・・・)。この曲でギャレットはなんとソプラニーノサックスを吹いています。ソプラニーノはソプラノサックスよりも更に高い音域が出るサクソフォンで、ピッチのコントロールが非常に難しい楽器です。
ここでのシェドリックミッチェルも透明感のあるきれいなピアノを弾いてます。
09.Organized Colors
穏やかな曲が続く中突然現れるコルトレーンライクな曲。コルトレーンをリスペクトするギャレットにとってこの手の曲はやはり外せないのでしょうか。
曲の後半コルトレーンが乗り移ったかのようにギャレットのサックスが絶叫しています。 。
10.3rd Quadrant
ケニーギャレット得意の超高速マイナーブルース。
トリッキーなテーマがいかにもギャレットらしいです。この曲のみピアノがマルグリューミラー、ドラムがジェフワッツという布陣になっていて、前作Songbookに収録されているWooden Stepsのような激しい演奏を披露しています。
ここでのギャレットはまさに水を得た魚のごとく(笑)起伏の激しいフレーズを縦横無尽に吹きまくってます。う〜ん、カッコイイ!!
11.Simply Said
アルバムのラストを飾るのはゆったりとしたリズムの爽やかなナンバー。
Organized Colorsと3rd Quadrantで上がったテンションを落ち着かせてくれるかのようにソプラノサックスが歌います。
パットメセニーがギターを、マーカスミラーがベースを弾いていますが、ギャレット、メセニー、マーカスの3人が共演というのもかなり珍しいのではないでしょうか。しかしすごいメンツだな〜。
■Songlist 01.G.T.D.S. 02.Charlie Brown Goes To South Africa 03.Delta Bali Blues 04.Conversation With Hutchinson 05.Words Can't Express 06.Back Where You Started 07.Sounds Like Winter 08.Can I Just Hold Your Hand? 09.Organized Colors 10.3rd Quadrant 11.Simply Said |
■Personel Kenny Garrett(as,ss,spranino) Shedrick Mitchell(pf,org) Nat Reeves(ba) Chris Dave(ds) Mulgrew Miller(pf on track10) Jeff"Tain"Watts(ds on track10) Pat Metheny(guiters on track7&11) Marcus Miller(ba on track1,7&11) Bashiri Johnson(Perc) Tick Tock Vocal Crew: Jeff Watts Mulgrew Miller Raymond Harris Nat Reeves |